「お酒を控えたいのにやめられない…」罪悪感を抱えるあなたへ
「健康のために休肝日を作ろうと思っているのに、夜になるとつい缶ビールを開けてしまう」
「お酒の量を減らさなきゃいけないのは分かっているけれど、一日の終わりに飲むお酒が生きがいでやめられない」
そんな風に、頭では「お酒を控えなさい」と分かっていても、どうしてもアルコールがやめられずに自分を責めていませんか?
お酒を飲むと、脳からドーパミンという快楽物質が分泌されるため、気分が良くなり、また次も飲みたくなってしまうのは人間の脳の仕組みとして自然なことです。
決してあなたの意志が弱いからだけではありません。
当院にも、
「毎晩のお酒が原因で朝から身体がだるい」
「お酒のせいで自律神経が乱れている気がする」
といったお悩みを抱えた患者様が多く来院されます。
この記事では、専門書の知見や当院の臨床経験を交えながら、アルコールが身体に与える本当の影響と、わかっていてもやめられない人が無理なく健康を守るためのヒントを分かりやすく解説します。
衝撃の事実!「酒は百薬の長」はただのキャッチコピーだった?
お酒を飲むときの免罪符として、昔からよく使われる言葉がありますよね。
そう、「酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう)」です。
「少しの量なら血行も良くなるし、健康にいいはずだ」と信じて、毎晩の晩酌を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
しかし、専門医の著書(『そろそろお酒をやめようかなと思ったときに読む本』)によると、これは大きな誤解であると指摘されています。
医学的に「適量なら健康にいい」というデータは存在しない
実は、「酒は百薬の長」という言葉の起源は、昔の中国の皇帝が
「酒税(お酒にかかる税金)」を確実に徴収するために作った「消費を促すためのキャッチコピー」
だったのです。
税金をたくさん集めるために、「お酒は身体にいいものだから、みんなほどほどに飲もう」と宣伝したのが始まりでした。
現代の医学においても、
「アルコールを飲むことで気分が良くなる薬理効果はあるが、飲むことで健康になる(病気を予防する)という明確な事事実を確認されていない」
とされています。
さまざまな業界の思惑もあり、正確なデータを出すことが難しい側面もありますが、
「適量なら身体にいい」と免罪符にして飲み続けるのは、一度見直す必要があるかもしれません。
動画でも解説してます!
なぜお酒を飲む人は「腰痛」や「首・膝の痛み」が治りにくいのか?
整体院の現場において、アルコールの問題は切っても切り離せません。
なぜなら、お酒を毎日たくさん飲む人ほど、腰痛、首の痛み、背中の痛み、膝の痛みといった
「身体の痛み」が非常に取れにくくなるからです.
身体は痛みの修復よりも「アルコールの解毒」を最優先する
本来、私たちが眠っている夜の間、身体は成長ホルモンなどを分泌して、日中に痛めた筋肉や関節(腰痛や首の痛みなど)を一生懸命に修復・改善しようとします。
しかし、夜にお酒をたくさん飲んでしまうと、身体の中には大量の毒素(アルコールやアセトアルデヒド)が充満することになります。
この毒素をもし解毒できずに放置してしまうと、脳に深刻なダメージが及ぶ「アルコール脳症」などの命に関わる重篤な事態になりかねません。
そのため身体は、
「睡眠中に腰痛や首の痛みを治すこと」よりも、
「命を守るためにアルコールを解毒すること」
を絶対に最優先として選択します。
これは腰痛に限らず、首の痛み、背中の痛み、膝の痛みなど、すべての慢性的な痛みにおいて同じです。
お酒を飲みすぎる人は、毎晩の貴重な修復時間がすべて「アルコールの解毒」だけに費やされてしまうため、肝心の傷ついた筋肉や関節の修理が後回しになり、結果として身体の痛みがいつまで経っても取れにくくなってしまうのです。
知っておきたいアルコールが身体に与える3つのデメリット
アルコールが身体の修復を妨げるだけでなく、他にも身体の機能を低下させる具体的なデメリットが3つあります。
①「よく眠れる」は勘違い?睡眠の質を下げるアセトアルデヒドの罠
「お酒を飲むと寝付きが良くなるから、寝酒(ねざけ)が習慣になっている」
という方はとても多いです。たしかにアルコールには脳を麻痺させる鎮静作用があるため、すんなり眠りにつくことはできます。
しかし問題は、寝ている間に起こります。体内でアルコールが分解されると「アセトアルデヒド」という有害な代謝物質に変わります。
このアセトアルデヒドには、身体を興奮させる「交感神経」を強く刺激する作用があるのです。
寝ている間に交感神経が刺激されると、夜中に何度も目が覚めてしまったり(中途覚醒)、起きないまでも睡眠が非常に浅くなってしまったりします。
結果として睡眠の質が著しく下がり、お酒を飲まない方が圧倒的に質の良い睡眠をとることができます。
これでは、身体を休めるどころか余計に疲労が溜まってしまいます。
②胃の荒れから自律神経の乱れへつながる悪循環
アルコールは胃や腸から直接吸収されます。そのため、飲む量が多かったり、ウイスキーや焼酎などをロックで濃いまま飲んだりすると、胃の粘膜が直接傷ついて荒れてしまいます。
東洋医学や整体の視点からも、内臓(特に胃)が疲弊して荒れてしまうと、それをかばおうとして自律神経のバランスが大きく乱れることが分かっています。
自律神経が乱れると、筋肉の緊張が強まり、腰痛や首こりをさらに悪化させる原因になります。
③ビタミンB群の消耗と脱水による慢性的な疲労感
身体がお酒を解毒(分解)しようとする時、体内では大量の「ビタミンB群」が激しく消耗されます。
ビタミンB群は本来、私たちが食べたものをエネルギーに変える「代謝」のために使われるべき栄養素です。
しかし、お酒の解毒ばかりにビタミンが回されてしまうため、身体はエネルギー不足になり、慢性的な代謝不良を起こします。
さらにお酒には強い利尿作用があるため、必要な水分まで体外に排出されてしまい、脱水やむくみ、そして「なんとなく毎日身体がだるい・重い」
というしつこい疲労感の原因を作ってしまうのです。
当院が「お酒と健康」のテーマに向き合う理由
池田市で2008年に開業して以来、当院は数多くの地域住民の方々の心と身体の健康をサポートさせて頂いております。
私たちがなぜ、日々の施術だけでなく「アルコールの問題」にまで踏み込んでお伝えするのか。
それは、お酒の飲みすぎによって自律神経や内臓を疲弊させ、その結果として腰痛や首の痛みが長引き、苦しむ患者様をあまりにも多く見てきたからです。
「お酒を完全にゼロにしなさい」と断言するつもりはありません。
ストレスの多い現代社会において、お酒が心の潤滑油になっている側面もあるでしょう。
しかし、もしあなたが「わかっているけれどやめられない」と悩み、その結果として腰痛や身体の不調が治らないのであれば、私たちはその背景にあるストレスや身体のゆがみを整え、お酒に頼らなくても深く眠れて、毎日を元気に過ごせる身体づくりをサポートしたいと考えています。
わかっていてもやめられない人が、無理なくアルコールと付き合うためのステップ
いきなり「今日から禁酒する!」と意気込んでも、反動で余計に飲みたくなってしまうのがオチです。
まずは無理のない範囲から、お酒の量をコントロールする以下のステップを試してみませんか?
■お酒の「濃度」を下げる(割り方を薄くする)
胃を痛めないために、ロックで飲むのをやめて水割りや炭酸割りにし、少しずつアルコール度数を下げていきましょう。
■お酒と同量(またはそれ以上)の「水」を一緒に飲む
アルコールの利尿作用による脱水を防ぎ、解毒をスムーズにするため、お酒を一口飲んだら水も一口飲む「チェイサー」を習慣にしてください。
■ノンアルコール飲料をうまく活用する
「お酒を飲む行為(のどごしや雰囲気)」そのものが習慣になっている場合、最近のクオリティの高いノンアルコールビールや炭酸水に置き換えるだけで、意外と満足できるケースがあります。
■週に1日、まずは「プレ休肝日」を作ってみる
「一生やめる」のではなく、「明日の朝、腰や首の痛みが少しでも楽になるように、今日だけ実験的に抜いてみよう」という軽い気持ちで、睡眠や身体の変化を体感してみてください。
まとめ|アルコールの真実を知り、一歩ずつ痛みのない健康な身体を取り戻しましょう!
「酒は百薬の長」という昔のキャッチコピーに隠された真実や、
アルコール解毒が最優先されるため「腰痛や首の痛みが後回しにされる」
という体のメカニズムを知ることで、これまでの「なんとなく飲む」習慣に少し変化の兆しが見えてきたのではないでしょうか。
お酒を無理やりゼロにする必要はありませんが、毎日の飲みすぎがあなたの身体の「治る力」を邪魔しているとしたら、それはとてももったいないことです。
「わかっているけどやめられない」というお悩みの裏には、身体の疲労や自律神経の乱れ、痛みのストレスが隠れていることも少なくありません。
池田市周辺にお住まいで、お酒による身体の重だるさや、なかなか引かない腰痛・関節の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
自律神経を整え、内臓への負担を減らすことで、お酒に頼りすぎず毎朝スッキリと目覚められる快適な身体を、私たちと一緒に少しずつ取り戻していきましょう!

著者紹介 江尻俊
1997年業界入り、2008年開業。カイロプラクティック・オステオパシーを学ぶところから始め、その後鍼灸、その他の施術法を数多く学び、現在では、体・心・栄養のすべてからアプローチする独自の施術を確立し、自身が自然療法で救われた経験を原点に、お子様からご高齢の方まで、一人ひとりの不調をサポートし続けている。


