整体・整骨院・カイロ・鍼灸——どこに行けばいいの?種類と違いをわかりやすく解説

整体、カイロ、整骨、鍼灸、色々あるけどどこに行っていいかわからない。 どう違うの?保険は効くの、効かないの? こういったお話はよく耳にします。 ですので1997年業界入り・2008年開業の著者、江尻が体の痛みや不調を改善するための施設についてまとめてみました。

これから整体の色々な違いを説明していきますが、結論を先に言うと、

その先生の腕、その先生との相性

が決め手になってきます。 なので○○療法と○○療法、この2つでどっちにしよう?と考えることも大切ですが、

最後は人です。

それがなかなかわからないから思案するのですが、こう言うと元も子もないかもしれませんが、残念ながら「行ってみないとわからない」です。

とはいえ体のメンテナンスは絶対にするべき。初めて行くところを慎重に選ぶことは当然ですので、この記事が参考になって頂けると幸いです。

まず最初に

整体施設の種類を細かく知る前に、まず大きな基準を一つ持っておいてください。

  • 急激な外傷がある(骨折、脱臼、激しい捻挫など、直近で原因が明確なケガ)
  • 痛みが夜も眠れないほど強烈(安静にしていても痛みが引かない)
  • しびれ・麻痺・感覚異常がある(足に力が入らない、歩行が困難、排尿・排便に異常がある)
  • 明らかに骨が変形している、腫れ・熱感がひどい
  • 交通事故や転落などの大きな衝撃を受けた直後である
  • 発熱や激しい倦怠感を伴う痛みである(内科的疾患の可能性がある)

こういった症状がある場合はまず整形外科に行って下さい。

 

上記に当てはまらない場合、あなたの不調は「体のバランス」や「生活習慣」に起因している可能性が高いです。以下は整体が特に強みを発揮する項目です。

筋肉・骨格系の悩み

  • 長年の肩こり・腰痛で、病院では「異常なし」「加齢」と言われた
  • 姿勢が悪いと指摘される(猫背、巻き肩、反り腰など)
  • 左右で肩の高さや歩き方が違う気がする
  • 産後の骨盤ケアをしたい、産前の体型に戻したい

機能・自律神経系の悩み

  • 検査では異常がないが、常に体が重だるい、疲れが取れない
  • ストレスを感じると、決まって同じ場所(頭、首、腰など)が痛くなる
  • 天気や気圧の変化で、古傷や頭痛がうずく(気象病など)
  • 冷え性やむくみがひどく、体温が低いと感じる

病院で診断名の付くような疾患でも腕のいい整体先生の所だと痛みや不調を感じなくなる可能性は十分にあります。例えばヘルニア、狭窄症、変形性○○、逆流性食道炎などなど。

保険が効くか効かないかは下記リストでチェックしてください。

施設 保険 備考
整形外科 ○ 健康保険適用 診断書の発行が可能
リハビリテーション科 ○ 健康保険適用 整形外科治療後の機能回復
ペインクリニック ○ 健康保険適用 慢性・難治性の痛みに特化
接骨院・整骨院 △ 急性外傷のみ適用 慢性不調は自費
鍼灸院 △ 医師の同意があれば一部適用 原則自費
整体院・骨盤矯正 × 全額自費
カイロプラクティック × 全額自費
オステオパシー × 全額自費
マッサージ・リンパ・ストレッチ × 全額自費

整体・整骨院・カイロ・鍼灸、何が違うの?——「整体」という言葉を整理する

「整体」の本来の意味

「整体」を辞書的に解釈すれば「体を整えること」です。

一般的には特定の民間施術を指す言葉として使われますが、その本質は

「手技や道具を使って体のバランスや機能を整えること」

です。

骨格を調整する、筋肉をほぐす、リンパを流す、ストレッチで柔軟性を高める——これらはすべて「手を使って体を整える」という共通の思想に根ざしています。

つまり、接骨院・整骨院・整体院・カイロプラクティック・マッサージ・骨盤矯正・オステオパシーに至るまで、民間で提供される体へのアプローチはすべて

「広義の整体」と言えます。

民間療法と西洋医学は根本的に別物

整体と西洋医学は、目的からして異なります。

整体は「体の機能・バランスを手技で整えること」を目的とします。

一方の整形外科・リハビリテーション科・ペインクリニックなどの西洋医学は

「病気・ケガを西洋医学的に検査・診断し、薬や手術で治療すること」を目的とします。

前者の担い手は柔道整復師・整体師・カイロプラクターなど、後者の担い手は医師です。

また西洋医学では健康保険が使えますが、整体は原則として自費です。

「整形外科と整体のどちらへ行くか」という問いは、

「まず西洋医学的な検査・診断が必要か、施術で体のバランスを整えればいいのか」というシンプルな問いに置き換えると判断しやすくなります。

なぜこんなに種類があるのか

整体が多様に見えるのは、「体を整える」アプローチが一つではないからです。

骨格を直接動かすカイロプラクティック型、

筋肉を揉みほぐすマッサージ型、

整体ではありませんが自然治癒力で回復を目指す鍼や灸でツボに刺激を与える東洋医学型、

リンパの流れを促す循環型

どれも「体を整える」という目的は同じですが、そのやり方が違うだけです。

西洋医学が「患部に直接対応する」思想であるのに対し、整体は「体全体を見て、自ら回復する力を引き出す・サポートする」という思想が根底にあります。どちらが正しいということではなく、状況と症状に応じて使い分けるものです。

一般の方から見てよくわからない各施設について

接骨院・整骨院(柔道整復師)

接骨院・整骨院は「柔道整復師」という国家資格保持者が施術する場所です。

医師ではないため診断・投薬・手術はできませんが、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷といった急性の外傷に限り健康保険の適用が認められています。

ただし慢性的な肩こりや腰痛への保険適用は本来認められていないため、慢性不調のケアを目的とする場合は自費施術として位置づけて利用するのが適切です。

もともとが急性疾患に対応する場所であったため、腰痛や肩こりなどの施術は学校以外のところで学ぶことになり、院ごとにどんな施術をしているかはバラバラです。

鍼灸院

鍼灸院は「鍼師・灸師」という国家資格保持者が、鍼や灸を用いて体の不調にアプローチする施術所です。

東洋医学の経絡・ツボという概念に基づき、筋肉の緊張緩和・血流促進・自律神経の調整などを目的とした施術が行われます。

一部の疾患では、医師の同意のもとに健康保険が使える場合もあります。

手技療法ではないので整体とは言えないかもしれませんが、「体を整える」という整体本来の目的とは一致していると言えます。

カイロプラクティック

カイロプラクティックは、1895年にアメリカで生まれた療法です。

脊椎の矯正を通じて神経系に働きかけ、全身の機能改善を目指す民間施術であり、国家資格を必要とせず、施術は全額自費となります。

脊椎・骨格へのアプローチに特化した独自の理論体系を持ちますが、施術者によって技術・知識の水準には差があります。

整体院・骨盤矯正

整体院と骨盤矯正専門院は、国家資格を必要としない民間施術です。

整体院は骨格・筋肉のバランスを手技で調整することを目的としており、施術者・技術・理論は院によって様々です。

骨盤矯正専門院は骨盤のゆがみにアプローチし、姿勢改善・腰痛緩和・産後ケアなど様々な症状に対応します。

いずれも全額自費であり、施術者の質には差があります。

オステオパシー

オステオパシーは、19世紀にアメリカで生まれた考え方で、一見すると整体院やカイロプラクティックと似ていますが、

脳脊髄液の流れを促進し内臓や頭蓋骨の動きまでを施術対象とする特徴があります。

全額自費であり、施術者によって技術・解釈に差があります。

マッサージ・リンパマッサージ・ストレッチ

マッサージは筋肉をほぐし血流を促進する手技で、疲労回復・肩こり・腰痛緩和に広く用いられます。

リンパマッサージ(リンパドレナージュ)はリンパ液の流れを促すことでむくみや疲労感の改善を目的とします。

ストレッチ専門店はトレーナーが補助する他動的ストレッチで、柔軟性向上や姿勢改善を目的とします。

これらはすべて自費であり、国家資格を必要としません。

「病気を治す」のではなく「体のコンディションを整え続けるケア」として位置づけるといいかもしれません。

病院はどんなときに行く?——整形外科・リハビリ・ペインクリニック

整形外科

整形外科は、医師が検査・診断・治療する医療機関です。

レントゲン・MRIによる画像診断、薬の処方、手術まで行えます。

骨折・脱臼・椎間板ヘルニア・変形性関節症など、画像で確認すべき疾患が疑われる場合はまずここで検査しましょう。

当院でも診断書を書いて欲しいと言われることがありますが、診断書は医師でしか書けません。

交通事故・労災・保険申請などで診断書が必要な場合は、整体院や接骨院ではなく整形外科などの医療機関を受診してください。

リハビリテーション科

リハビリテーション科は病気やケガ・手術後に失われた身体機能を、理学療法士・作業療法士が運動療法・物理療法で回復させる専門科です。

整形外科の治療が一段落した後、同院内または専門の回復期リハビリ病院へ移行するという流れが一般的です。

医師が在籍し、健康保険が使えます。

ペインクリニック

ペインクリニックは、痛みそのものを専門的に治療する診療科です。

整形外科が「骨・関節・神経の病気を診る」のに対し、ペインクリニックは「痛みという症状を直接コントロールする」ことに特化しています。

帯状疱疹後神経痛・線維筋痛症・がんに伴う痛みなど、原因が複雑で長期化した痛みに対して、神経ブロック注射・薬物療法・心理的アプローチを組み合わせて対応します。

結局、どこに行けばいいの?

自分に合う整体の見つけ方

民間の整体施術は、施術者の技術・経験・理論に大きなばらつきがあります。整体院を選ぶ際は、事前に確認できる情報をもとに、いくつかの視点から判断することが大切です。

まず、ホームページの内容をしっかりチェックするのも手です。

どのような考え方で施術を行っているのか、

対象としている症状、

施術の流れが具体的に説明されているか

は重要なポイントです。

また、料金体系や通院頻度の目安が明確に記載されているかどうかも確認出来れば安心ですね。

次に、口コミや評判も参考になります。

実際に通った人の体験談から、

対応の丁寧さや説明のわかりやすさなど、

ホームページだけでは見えにくい部分を知ることができます。ただし、感じ方には個人差があるため、過度に一つの意見に左右されすぎないことも大切です。

さらに、可能であれば知り合いや信頼できる人に紹介してもらうのも一つの方法です。実際の体験に基づいた情報は、判断材料として非常に有効です。

その上で、選んだ整体院に何度通っても変化を感じられない場合は、その施術が自分の体に合っていない可能性があります。

あきらめずに次を探してください。

【まとめ】

民間療法には○○流・○○式など、ここで挙げた以外にもさまざまなものがあります。

しかし、どれも根底にある考え方は共通しています。

体が本来持つ自然回復力を引き出し、症状の改善を目指すということです。やり方は違っても、目指す方向は同じです。

最終的には、実際に行ってみないとわからないことも多いですが、事前の情報収集によってミスマッチを減らすためにこの記事が参考になって頂けると幸いです。

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