悩みの多くは、実は肉体的な疲労や精神的な「疲労」そのものから生まれているという説があります。
驚くべきことに、疲労さえきれいに取り除くことができれば、抱えている悩みの8割は自然と消えてしまうとも言われています。
人は体が重だるくエネルギーが枯渇していると、思考の視野が狭まり、些細な出来事でもネガティブに捉えがちです。
普段なら気にも留めない他人の一言に深く傷ついたり、まだ起きてもいない未来のトラブルを想像して不安に苛まれたりしてしまうのは、
心が弱いからではなく、単に体が悲鳴を上げているサインに過ぎません。
反対に、体が快適で軽やかな状態にあるときを思い返してみてください。
血流が巡り脳に十分な酸素が行き渡ると、頭の回転がクリアになり、現在対面している問題にも向き合いやすくなりそうだと思いませんか?
さらに、自分ではどうにもコントロールできない理不尽な問題に対しても、
「まあ、なんとかなるか!」「ま、いっか!」
と笑って受け流せる心の余裕が生まれるかもしれません。
メンタルのタフさや前向きな思考というのは、強靭な精神力によって作られるのではなく、整った身体の土台があってこそ発揮される事もあります。
この関係性は、体の慢性的な不調にもそのまま当てはまります。
たとえば、長引く自律神経の乱れや、なかなか治らないしつこい腰痛。
これらも患部そのものの問題というよりは、日々の過度な疲労の蓄積によって、本来備わっているはずの「自然回復力」が底をついている状態と言えます。
睡眠や休息をとっても体が修復モードに入れず、ダメージを翌日に持ち越し続けてしまうため、不調の悪循環から抜け出せなくなってしまうのです。
疲労を溜め込んだまま無理をして頑張り続けるのは、ガス欠の車を力づくで押し進めているようなもの。
不調や悩みを根本から解消するために今一番必要なのは、気合で耐えることではなく、まずは疲労をさっさと取り払って回復のスイッチを入れ直すことです。
ベストコンディションを取り戻せば、体は勝手に整い始め、頭も心も驚くほど軽やかになります。
悩んだり立ち止まったりしたときこそ、まずは自分自身の体を労わり、心地よい快適さを取り戻すことから始めてみませんか。

著者紹介 江尻俊
1997年業界入り、大阪府池田市にてエジリカイロプラクティックさかえ鍼灸院を2008年に開業。カイロプラクティック・オステオパシーを学ぶところから始め、その後鍼灸、その他の施術法を数多く学び、現在では、体・心・栄養のすべてからアプローチする独自の施術を確立し、自身が自然療法で救われた経験を原点に、お子様からご高齢の方まで、一人ひとりの不調をサポートし続けている。


