頸椎ヘルニアの西洋医学的検査

病院では理学的所見と画像診断と両方を合わせて診断します。

 

理学的所見

問診・・痛みの場所、しびれの有無、足の痛みやしびれの有無。どんな時に痛みやしびれを感じるか。強くなるか。など

スパークリングテスト(Spurling Test)

椎間孔圧迫検査。首を斜め後ろに反らせて、痛みが出るかどうかのテスト。首を後ろに反らすと 神経根の通り道が狭くなるので、そらす動きで神経にストレスをかけて腕へ痛みがでるかどうか確認するテスト。

 

ジャクソンテスト・ヘッド コンプレションテスト
首を横に倒す、または後ろに反らせて頭頂部に軽く圧迫を加える。
神経根に問題がある場合、頭部圧迫によって腕にむかって痛みが出たり、痛みが増します。

 

10秒テスト
手を握ったりひらいたりして、グー、パーの動作を10秒間に何回できるかをみるテストです。髄に障害があると 指の素早い運動がうまくできないため20回以下になります。

 

MMT(Muscle Manupulation Test)
四肢の筋力の低下があるかどうか検査します。
腕の上腕三頭筋や 足の大腿四頭筋などに対して筋力が低下していないか評価します。重力に逆らって動かせるかどうかが評価のポイントです。
5・・強い抵抗を加えても運動可能
4・・重力及び中程度の抵抗を加えても運動可能
3・・重力に逆らっての運動は可能だが、それ以上はできない
2・・重力を除去すれば その筋の収縮で関節運動が可能
1・・筋肉の収縮は見られるが 関節運動がみられない
0・・筋肉の収縮がみられない。

 

画像診断
レントゲン写真
レントゲンは骨の形やズレ、骨棘などを診ます。
椎間板は軟骨の為 レントゲンでは映りません。
しかし、首や肩に痛みを出す、骨折や腫瘍の有無などを調べることができるので撮影します。

 

МRI検査(磁気共鳴診断装置)
頚椎椎間板ヘルニアの診断で最も有効とされています。
頚椎椎間板の状態や神経への影響を 特定することができます。
MRIはレントゲンと違い、被爆の心配がなく負担の少ない検査法ですが受けられない場合もあります。
・体内に人工関節など金属が埋め込まれている
・心臓ペースメーカーを身に着けている
・妊婦、妊娠の可能性がある
・閉所恐怖症など狭いところが苦手な場合
これらの場合は 検査は受けられません。

 


脊髄造影検査・・・脊柱管内の神経組織の圧迫や狭窄の位置や程度を検査します。
椎間板造影検査・・椎間板の変性の度合いやヘルニアの部位を診断する検査です。
節電図    ・・筋肉の活動性を調べる検査です。この検査では筋肉疾患・筋肉の異常による筋肉そのものの疾患

 

収縮性 ・筋肉の動き具合の疾患
神経疾患・筋肉に神経からの刺激がうまく伝わらない為の疾患
これらを判断することができます。
主に筋力低下や筋萎縮などの症状があり、なおかつ画像診断でも診断が難しい場合に行われます。

 

検査は2通りあります。
針節電図・・・筋肉の障害がみられる部分の手足に針を刺し、筋肉を収縮させた時の電気的活動を調べます。筋力低下が 筋肉障害によるものか、神経によるものかがわかります。

神経伝達速度・手足の神経に電気刺激を加え、その刺激が神経を伝わる速度を測定することで末梢神経の障害の有無をしらべます。

症状について詳しくはこちら

頚椎椎間板ヘルニア

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