不妊の西洋医学的原因とは|女性・男性・カップルの36因子

池田市周辺で不妊にお悩みの方へ。

不妊の原因は西洋医学的には、

女性側の因子・男性側の因子・カップル双方に関わる因子に大きく分けられます

このページでは、西洋医学で解説される不妊の原因を網羅的にまとめました。

当院でも鍼灸による不妊ケアのご相談を多くいただきますが、まずはご自身の状況を正しく知ることが妊娠への第一歩です。

【女性因子】

排卵障害

排卵障害とは排卵が起こらない、あるいは排卵の遅い状態のことをいいます。

女性が原因する不妊症の約40%を占めるといわれています。

排卵障害の原因には

・視床下部や脳下垂体性のもの

・高プロラクチン血症

・多嚢胞性卵巣症候群

・早発卵巣不全

などがあります。

鍼灸はホルモンバランスや自律神経を整えることで、排卵障害のサポートに活用されています。

 

卵管障害

卵管が閉塞し卵子と精子が出会えないため受精できません。また卵管采の周囲が癒着すると、卵巣から飛び出した卵子を上手く卵管に取り込めずやはり妊娠できません。

卵管にこのような障害の起こる原因は

・クラジミアなどの感染による卵管炎や腹膜炎

・腹腔内の手術による卵管周囲の癒着

・子宮内膜症による癒着 があります。

 

子宮内膜症・子宮腺筋症

本来は子宮内腔にしか存在しない子宮内膜が子宮以外のところに発育してくるものです。

毎月月経のたびに、子宮以外の場所で出血をするため周りの組織が癒着を起こしやすく、不妊の原因となります。

また卵巣にできると卵巣内に古い血液がたまり、チョコレート嚢腫といわれます。

 

着床障害

子宮腔に子宮筋腫が突き出ていている場合や、子宮内膜にポリープがあると、その大きさや位置により着床しにくくなることがあります。

また先天的に子宮奇形があると着床しにくいといわれています。

流産や中絶を繰り返すと子宮内膜が薄くなり、これも着床障害の原因になります。

子宮内膜の厚さは6mm以下になると難しいといわれています。

黄体機能不全で着床しにくい場合もあります。着床に適した子宮内膜になりにくいことが原因です。

鍼灸は骨盤内の血流を促し、子宮内膜環境を整えるサポートとして取り入れられています。

 

子宮頸管因子

子宮頸管で排卵前に多く分泌され、射精された精子を蓄える働きをしますが、この粘液の中を調べると精子がほとんど入っていない人がいます。

原因としては

・頸管粘液に異常がある

・抗精子抗体がある

・性交が上手く出来ていない

ことがあげられます。

排卵誘発剤の副作用で頸管粘液の量がすくなくなることは報告されています。精子を動けなくしてしまう抗精子抗体をもつ方もまれにおられます。

 

性交障害

セックスに障害があって妊娠できない場合があります。

膣狭窄や膣強靭などの器質的問題。性交痛がある。メンタル面が影響する場合もあり、過去に虐待や痴漢、無理な性交渉を強要されたことがあり、セックスに対して嫌悪感やマイナスイメージをもってしまっていること。

自分の身体に対する過度な羞恥心で開放的になれない方もおられます。

 

原因不明不妊

不妊検査をしても原因が何も見つからない場合をいいます。

機能性不妊ともいいます。

検査では異常が見つからなくても、身体の冷えや自律神経の乱れなど東洋医学的な視点で捉えるとバランスの崩れが見られる場合が多く、鍼灸によるアプローチが特に相性の良いタイプです。

 

加齢による卵子の質・量の低下

35歳以降、特に37歳を過ぎると卵子の数(卵巣予備能)と質が急速に低下します。

卵子の染色体異常率が上昇し、受精率・着床率の低下、流産率の上昇につながります。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)値で卵巣予備能を評価します。

 

内分泌・代謝系の疾患

甲状腺機能異常(橋本病・バセドウ病など甲状腺機能低下症や亢進症)、糖尿病・耐糖能異常、クッシング症候群、副腎皮質過形成、肥満や低体重(BMI異常)による視床下部性無月経などが排卵や着床に影響します。

インスリン抵抗性はPCOSとも密接に関連します。

 

染色体・遺伝子異常

ターナー症候群、脆弱X症候群の保因者、転座などの染色体構造異常、FMR1遺伝子変異などが早発卵巣不全や不育症の原因になります。

 

自己免疫疾患・血液凝固異常(不育症因子を含む)

抗リン脂質抗体症候群、全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ、抗甲状腺抗体陽性、第XII因子欠乏、プロテインS・プロテインC欠乏、第V因子ライデン変異などの血栓性素因が、着床障害や反復流産の原因となります。

 

慢性子宮内膜炎・子宮内環境の異常

無症状で経過する慢性子宮内膜炎、子宮内フローラの乱れ(ラクトバチルス減少)が着床不全・反復流産に関与することがわかってきています。

 

子宮腔癒着症(アッシャーマン症候群)

中絶・流産後の搔爬術、子宮内手術、感染などで子宮内腔が癒着し、内膜が機能しなくなる病態です。

 

子宮の器質的疾患

ポリープや筋腫以外に、子宮内膜癒着、子宮動静脈奇形、過去の帝王切開瘢痕部の異常(帝王切開瘢痕症候群/ニッチ)などがあります。

 

卵巣の器質的疾患

卵巣嚢腫(皮様嚢腫、漿液性嚢腫など)、卵巣腫瘍、卵巣手術後の卵巣機能低下、卵巣捻転後の機能低下など。

 

医原性よる原因

抗がん剤治療(特にアルキル化剤)、放射線治療、卵巣・子宮の手術(卵巣嚢腫摘出による卵巣予備能低下を含む)、向精神薬・降圧薬・ステロイドなどの長期使用。

 

生活習慣・環境因子

・喫煙(卵子の質低下、閉経早期化)

・過度の飲酒

・カフェイン過剰摂取

・極端な低体重

・肥満

・過度な運動

・慢性的ストレス

・睡眠障害

・環境化学物質(内分泌かく乱物質、農薬など)、

・放射線・有機溶剤などの職業性曝露

鍼灸はストレス緩和や睡眠の質の向上にも役立ち、こうした生活習慣因子のサポートにも活用されています。

【男性因子】

近年、不妊原因の約半数に男性側の因子が関与しているといわれ、カップル双方での検査・ケアが重要視されています。

 

造精機能障害

精子を作る機能がうまく働かず、十分な精子が作れない状態をいいます。

 

精路通過障害

精子を運ぶ精管が部分的に欠けていたり詰まっていたり狭くなっていたりすると、精子が通過できずに無精子症や、乏精子症になります。

 

逆行性射精

精液が尿道から射出されず膀胱側に射出されることをいいます。

 

性交障害

精神的、肉体的理由から勃起しない、射精しない、性欲がわかないなどの問題が起こることがあります。

 

精索静脈瘤(バリコセール)

男性不妊の最大の原因のひとつ(男性不妊の約30〜40%)。

陰嚢内の静脈が拡張することで精巣温度が上昇し、精子形成障害を起こします。手術で改善可能。

 

染色体・遺伝子異常

クラインフェルター症候群、Y染色体微小欠失、嚢胞性線維症遺伝子変異による先天性両側精管欠損症、ロバートソン転座など。

 

内分泌異常(ホルモン異常)

低ゴナドトロピン性性腺機能低下症(カルマン症候群を含む)、高プロラクチン血症、甲状腺機能異常、テストステロン製剤の使用による造精機能抑制、エストロゲン過剰など。

 

停留精巣・精巣の発育異常

小児期の停留精巣の既往、精巣形成不全、ムンプス(おたふくかぜ)後の精巣炎、精巣捻転の既往。

 

感染症

精巣上体炎、前立腺炎、性感染症(クラミジア、淋菌)、結核、ムンプス精巣炎などによる精路の閉塞や精子形成障害。

 

抗精子抗体

精管結紮後、精巣外傷後、感染後などに自己の精子に対する抗体ができ、精子の運動性低下や凝集を起こします。

 

精子DNA断片化

精子の数や運動率が正常でも、DNAの損傷が強いと受精率・着床率の低下、流産率上昇につながります。

酸化ストレス、加齢、感染、精索静脈瘤などが原因。

鍼灸は酸化ストレスの軽減や血流改善を通じて精子の質をサポートすることが期待されています。

 

加齢による精子の質低下

40歳以降、精子のDNA損傷率が上昇し、流産率・先天異常率が上がるとされます。

 

医原性原因

抗がん剤・放射線治療、前立腺・骨盤内手術、降圧薬、抗うつ薬、α遮断薬、5α還元酵素阻害薬、アナボリックステロイド、テストステロン補充療法など。

 

全身疾患

糖尿病(射精障害・ED含む)、慢性腎不全、肝硬変、脊髄損傷、多発性硬化症など神経疾患。

 

生活習慣・環境因子

・喫煙

・過度の飲酒

・肥満

・薬物使用

・サウナ

・長風呂

・膝上PC使用などによる陰嚢温度上昇

・タイトな下着

・自転車の長時間騎乗

・夜勤

・睡眠不足

・ストレス

・環境化学物質(重金属、農薬、内分泌かく乱物質)

・放射線曝露

【男女共通・カップル因子】

免疫学的不適合

HLA抗原の過度な一致、NK細胞活性異常、Th1/Th2バランスの異常など、母体免疫が胚を異物として排除してしまうケース。

 

不育症(反復流産・習慣流産)

妊娠は成立するが流産を繰り返すもの。子宮形態異常、内分泌異常、抗リン脂質抗体症候群、血栓性素因、染色体異常(夫婦どちらかの均衡型転座など)が含まれます。

 

性感染症

クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどが男女ともに不妊原因となります。

 

加齢(カップルとしての因子)

女性側の卵子の質低下と男性側の精子DNA損傷の両方が、自然妊娠率低下に複合的に作用します。

まとめ|池田市周辺で不妊鍼灸をお探しの方へ

以上が、西洋医学的に考えられる不妊の主な原因です。

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これらの原因は単独ではなく、複数が重なっているケースも少なくありません。

西洋医学的な検査・治療と並行して身体のベースを整えることが、妊娠への近道となります。

当院では、お一人おひとりの体質や原因に合わせた鍼灸で、妊娠しやすい身体づくりをサポートしています。

不妊でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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