自律神経と慢性疲労の関係性とは?

「いつも疲れた感じがする」という慢性疲労や、

「眠たいのに寝られない」という悩みは、もしかすると自律神経の乱れからきているのかもしれません。

自立神経の乱れと慢性疲労は深い関係があるのをご存じでしょうか?

 

ここでは、慢性疲労と自律神経の関係性や自律神経を乱す要因と、慢性疲労症候群についてわかりやすく解説します。

慢性疲労と自律神経の関係性

常に疲労を感じるのは、自律神経に異常があるというサインかもしれません。自律神経が正しく働いていないと、休んでいるつもりでも、休めていないことがあります。

まずは、慢性疲労と自立神経の関係性について説明します。

慢性疲労はこんな状態!

慢性疲労とは、疲労が長期(およそ6カ月以上)に渡って続き、日常生活に支障をきたす状態のこと。

「疲れて買い物にも行く気がしない」

「身体がだるくて動きたくない」

など、周りの人からは怠けているように見えてしまいますが、当の本人は疲労で動けない状態かもしれません。

自律神経が乱れていると、休息していても、運動しているかのように体力を消耗しているケースがあります。

疲労と自律神経の関係

人は一日活動すれば必ず疲労するのです。

これ自体は正常な事。

問題はその疲労が寝ても回復出来ないことなのです。

 

自律神経は心臓の拍動や脳の働き、消化など生命活動を維持している神経です。「交感神経」と「副交感神経」という2つの交感神経から成り立っています。

通常、体を動かしているときは交換神経が優位に働いてノルアドレナリンが放出されて元気な状態です。やがて疲労がたまると、副交感神経が優位に働いてセロトニンが放出されて眠くなり、脳と体を休息させます。

 

この切り替えがうまくいかなくなると、自律神経が乱れて副交感神経が働かないため、脳と体が休息できず日々少しづつ疲労を溜めていってしまうのです。

そして最初はこんなもんか!と思っていたちょっとした疲労も、積もり積もって半年以上取れないと慢性疲労症候群と呼ばれるようになるのです。

自律神経を乱れさせる要因

では自律神経を乱れさせ、慢性疲労を溜めこんでしまう原因には何があるでしょうか?

大きな原因は、

「ストレス」

「不規則な生活」

「更年期障害などの病気」

が考えられます。

 

現代社会は、“ストレス社会”と呼ばれるほど、ストレスの多い世の中です。

会社での人間関係によるストレス、家庭で家計のやりくりや配偶者との関係にストレスを感じるなど、どこへいても気が休まらないと感じることもあるでしょう。

また、夜間勤務や交代勤務で夜昼逆転の生活など、不規則な生活も自律神経を乱れさせる原因になります。

更には、ストレスや生活習慣のせいだと思っていたら、実は病気の症状だったということもあります。

心身からくるストレス

身体的ストレスや精神的なストレスは、もっとも自律神経を乱す原因になりやすくなっています。

働き過ぎなどの過剰労働は身体的ストレスです。

精神的ストレスは文字通り心のストレス。

これらが長期にわたり続くとじわじわと体を傷めてくるのです。

〇これくらい当たり前だろう!

〇まだまだ若いし大丈夫!

こんな何気ない疲労を積み重ねると慢性疲労が抜けなくなってしまいます。

日常の生活習慣

「夜寝るまえにPCやスマホを見ていたらつい集中してしまい、就寝したのが午前2時だった」

「夫のいびきで夜間に起こされる」

「一週間ごとに夜勤と昼勤が回ってくるシフト」

など、自律神経を乱す生活習慣はさまざまです。

人間は朝起きて夜に寝るというのが本来の生活リズムであり、さらに人間の身体は一日に6~8時間の睡眠をとるようになっています。

その習慣を極端に変えようとすると、体に不調をきたすのです。

やはり疲労を取るのに最も必要な事は睡眠。

睡眠習慣を一度見直してみましょう。

 

睡眠についての記事はこちらをクリック

↓↓↓

https://www.karada-kaiteki.net/symptoms/post-3178/

 

疾患によるもの

自律神経を乱されている方のお話を聞いていると

「この体の不調が一番のストレス!」

といったことをよく聞きます。

鶏が先か卵が先かの話ですが、自律神経失調症というと何となくメンタル的なトラブルと思いがちな方もおられるかもしれませんが、

・腰が痛いのに仕事を休めない

・耳鳴り気になってイライラする

・頭痛がひどいことに腹が立ってそれがストレス

など、肉体面が先で自律神経を乱すこともあるようです。

まとめ

慢性疲労症候群の症状は日常生活に支障を来すほどの症状が表れますが、その主な症状は多岐にわたります。

〇疲労感をはじめ体の痛み

〇思考力の低下や睡眠障害

〇むずむず足症候群

など、人によってあらわれる症状はさまざまです。

 

休んでいるのに疲れている、疲労が取れないから動けないにもかかわらず家族に「怠けている」と誤解されてつらいといったケースは、自律神経系に何らかの問題がある場合が多くなっています。

 

慢性疲労は解決出来ます!!

少しでもおかしい、いつもと違うなと思ったら、早めに専門家に相談しましょう。

 

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