頭痛薬の効き目が気になる!?成分から副作用・市販薬についてまとめました

日本人はおよそ4人に1人が「頭痛持ち」と言われています。ひどいときは、仕事も家事も何も手に付かないなんてこともありますよね。

 

頭痛薬のCMに若い女性が出演していることからもわかるように、男性と女性の頭痛持ちの割合は4対1とされ、女性に多い症状です。仕事や家事などで休めない時に、市販されている頭痛薬を飲んでがんばる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、市販の鎮痛剤にはいろいろな違いがあり、どの薬を飲めばいいのかわからないこともあります。

 

ここでは、頭痛薬の成分と効く仕組みや副作用について、また市販されている頭痛薬(鎮痛剤)についてご紹介していきます。

 

頭痛薬の気になる成分とは?

ドラックストアで鎮痛剤を買うとき、その種類の多さから、どれを選べばいいのか迷うことがあります。

鎮痛剤に含まれる成分には、どんなタイプがあり、どんな効果があるのでしょうか。市販薬に含まれる代表的な成分を解説していきます。

イブブロフェン

正式名称は、プロピオン酸系非ステロイド系消炎鎮痛剤です。

この成分の特徴の1つに「炎症を抑える」という効果があります。この抗炎症作用によって、特に生理痛に効くとされています。

アセチルサリチル酸

アセチルサリチル酸はアスピリンと呼ぶのが一般的。

この成分が効くのは、関節などの痛みとされており、関節リウマチや、ねんざの際に処方されることがあります。

アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは、頭痛・鎮痛薬の中でも欧米など世界中で使われているもので、風邪を引いた時にも処方されます。

鎮痛作用はありますが消炎効果がなく、他の頭痛薬と一緒に配合して使われることもあります。

ロキソプロフェンナトリウム

ロキソニンで知られるロキソプロフェンナトリウムは、強力なお薬です。

小児には使用されませんし、大人でもロキソニンが処方されれば、胃を守る薬も一緒に処方されます。

イソプロピルアンチピリン

日本の市販薬の多くは「非ピリン系」と大きく記されていますが、この薬は「ピリン系」です。

ピリン系の薬は、服用した人がアレルギー体質であった場合や、消化器官に副作用をもたらす可能性があります。

頭痛薬が効くしくみについて

頭痛薬の成分が分かったところで、どうして痛みに効くのか、痛みの元から見ていきましょう。

痛みの元はプロスタグランジン

頭痛をもたらす成分の1つとして、プロスタグランジンという分泌物(ホルモンの一種)があげられます。

身体が傷を負ったときや、何らかの刺激があったときに作られる物質で、痛みや炎症を引き起こします。プロスタグランジンが脳の体温調節中枢に作用すると発熱や、子宮収縮をさせることから、生理痛にも関係する物質です。

頭痛薬の副作用が心配な方へ

頻繁に頭痛になると、薬を飲むタイミングがどんどん早くなってしまいます。そうなると気になるのが、副作用ではないでしょうか。どんな薬にも副作用が全くないとは言えません。

ですが、頭痛薬はどうしても服用する回数が増えてしまうので、そのリスクも高まります。

ここでは、鎮痛剤の副作用についてご紹介します。

さまざまな消化器症状

一番気になるのは、胃(消化管)を荒らしてしまうことかもしれません。

特にロキソニンはかなり強く、胃に負担がかかるとされています。ロキソニンの他の鎮痛剤でも、胃粘膜や腸管に負担をかけるので、注意してください。

症状は、食欲不振、胃部不快感、胃痛、吐き気や嘔吐などが挙げられます。

鎮痛剤の服用時には、胃粘膜保護をする胃腸薬を一緒に飲むことを進められる場合もあります。

その他重篤な副作用について

体に湿疹が出てしまったり、ドキドキと動悸が始まったりすることもあるかもしれません。

いつもと違う症状が出たと感じたら、すぐに服用を中止してください。アレルギー反応による副作用の可能性があるので、気になる症状が続く、強くなるようなら、病院に行って医師に診察してもらいましょう。

頭痛に効く市販薬について

体の痛みでも、女性特有の生理痛であったり、歯の治療をした後の痛み止めであったり、痛みにもいろいろあります。

ここでは、市販されている商品の中からご紹介します。

イブA錠・イブクイック頭痛薬

イブプロフェンが主成分で、更に有効成分として無水カフェインも加えられています。無水カフェインは、コーヒーが頭痛に効くといわれてように、自律神経に働きかけ頭痛を緩和します。

イブA錠とイブクイック頭痛薬は、女性向きの頭痛薬といえるような製品で、生理痛にも効きます。また酸化マグネシウムが配合されているので、ダイレクトに胃を攻撃することがありません。

ロキソニンS内服薬シリーズ

成分はロキソプロフェナトリウムです。ロキソニンはあらゆる痛みに効く、万能の薬という認識を持つ方も多く、人気もあります。

ただし、成分自体が強いので、「ものすごく痛い」という時にポイントで使うのが、体に負担をかけない飲み方としておすすめです。

セデスシリーズ

主な成分に、アセトアミノフェンや無水カフェイン、エテンザミドがあり、女性の痛みにも効くようにイブプロフェンも加わりました。

首や肩こりによる頭痛にも鎮痛効果があることから、長時間パソコンに向かっている男性にもおススメです。

バファリンシリーズ

以前から日本人にとって、頭痛といったらバファリンというくらい定着した頭痛薬。

アセチルサリチル酸が主成分で、痛みの起きている場所で、痛みの元のプロスタグランジンを素早く抑えてくれます。加えて、バファリンAには鎮痛成分の他に、胃を守る緩衝成分「ダイバッファ―HT」が含まれています。

ご自分に合ったお薬を!

出来れば飲みたくない頭痛薬ですが、時にどうしようもない事もあるかと思います。

そんな時の為に自分の症状に合った薬を確認して選べるようになるといいですね。

 

それと同時に、日頃から頭痛にならなくてもいいように

・ストレス発散

・適度な運動

・日が変わる前に就寝

・過剰に考えすぎない

・整体や鍼灸で筋肉と自律神経の調整

などが日常生活のサイクルに自然に入るように心がけて下さいませ。

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